2005年愛知万博に、ソーラー飛行船を飛ばそう!!
21世紀は本格的な「情報化社会」「高齢化社会」そして環境とエネルギーの「循環型社会」の時代と言われています。
今世紀中には、石油、石炭、天然ガス等の化石燃料は枯渇し原子力発電の放射性廃棄物の問題などもあり、これらのエネルギー問題はさらに大きくクローズアップされてくるでしょう。一方、太陽は今後も50億〜100億年はこれまでと変わらず膨大なエネルギー(現在、世界のエネルギーの1万倍以上)を常時地球に降り注いでいます。
この太陽を、半導体薄膜の光起電力効果で電気に直接交換する太陽電池により、燃料が無限で、クリーンで利用形態として極めて便利な電力を何処にでも、静かに発生する太陽光発電が注目されている。またその太陽電池はシリコン系、化学半導体系、アモルファス系、酸化チタン系およびカーボン系の各種のセルが活発に研究開発され、性能の向上がはかられている。その応用としては、電卓、時計などの身近なものから、太陽光発電システムとして、住宅用、照明、通信、ソーラーカー、ソーラー飛行船及び砂漠の緑化や開発、そして発展途上国の人口爆発の抑制など、利用が活発になって来ています。2005年に開かれる「愛知万博」のシンボルとして、私達はこの無限の太陽エネルギーを動力源とした「ソーラーハイブリッド飛行船を飛ばそう」という提案を、(財)2005年日本国際博覧会協会、愛知県や中部地方の企業に行っています。
「自然の叡知」そして「循環型社会」をテーマとする愛知万博、に自然エネルギーの根源である太陽エネルギーを利用して空を飛び、有害廃棄物を出さない夢の乗り物(これまでの自動車は、道路という一次元的な移動であるので渋滞などが発生するが、飛行船は、二次元、三次元的移動をするので渋滞は無く、衝突の被害もない)を実現しようと計画を練っています。我々のプロジェクトは太陽電池の研究者、電気ヘリコプターの開発者、材料や自動車制御の研究者、燃料電池の研究者、自動車デザイナー、ヘリウムの研究者、またそれらから出たアイデアを有機的に統合し、一つのプロジェクトとして実現化に向ける為のマネジメントノウハウを有する経験豊富なグループなど有識者が集まっています。
万博開催前年までに次世代ソーラーハイブリッド飛行船(空飛ぶパビリオン)を完成させて、万博PRに活用。会期中は青少年公園内の池を活用。垂直上昇、ホバリング、360゜ターンなどを行い、感動、夢の演出そして次世代型クリーンエナジー(低騒音・無公害・環境に優しい・夢の燃料電池及び高効率軽量太陽電池など新素材を結集)をPRし、新しい環境に優しい新時代の空の交通手段として世界へ発信、。そして海上の森をはじめ豊かな中部の自然を空から眺め、愛知万博のテーマ「自然の叡知」を世界に伝えたいと思います。
これまで、万博は、科学技術の歴史であり、世界の人々をワクワクさせる祭典として開催されてきました。我々は、世界的な物作りの(メッカである)当地で、自然に学びながら、夢を育てる科学技術の象徴として、世界初の次世代ソーラーハイブリッド飛行船を愛知万博で飛ばしたいと考えます。(財)科学技術交流財団 平成13年度研究会に採択されたのを機に、産学官市民の英知を結集して、開発を実現したいと考えております。このプロジェクトに多くの企業・研究者・市民の皆様のご支援を賜りますと共に積極的なご参加を期待しております。
平成13年4月
APS International, Inc CEO
(ソーラーハイブリッド飛行船開発プロジェクト CEO)
藤原 歳久