E   G   N
EXPOグローバルネットワーク
森   の   記   念   館
愛知万博
◆愛知万博のテーマ    新しい地球の創造
◆愛知万博の基本理念   〜自然と人類の共存できる新しい生き方を探る〜
森の自然館の基本的な考え方

「自然の叡知」を具現化すること。さらに、自然と人類の共存できる新しい生き方を提案していくことが森の自然観の使命であり、課せられた役割です。

◆森の自然館の考え方 
森の自然館そのものが自然と共存し、人類に新しい生き方を示唆するものであり、日本らしさ、愛知らしさを表現し、すべての人々に共感と感銘を与えるものとしていきます。

◆基本理念      
自然から生まれ、自然に還る。「生命(いのち)の循環」

◆テーマ       
土から生まれ、土に還る「森の自然館」

森の自然館は海上の森・南地区の恒久施設であり、愛知万博期間中はもちろん、終了後も多くの人々に利用される施設として計画されます。
恒久施設ではあるが、人類の歴史、地球の歴史から見た場合、その期間は一瞬であり、施設は自然に返さなければならないものです。
自然の一部を一時的に借りるという観点から、森の自然館のあり方を考えていきます。


森の自然館の表現

◆森の自然館     
限りなくオーガニックで脱・工業社会を意識した自然を感じさせる館

基本方針      
自然体系を損なわず、人にやさしく自然と融合した建物を自然館として具現化します。
具体的な計画はフンデルトヴァッサの提唱するオーガニックな建築物をベースとします。(HUNDERTWASSER=ウィーン、建築家、故人で親日家、日本での通称を百水という)

◆森の自然館の方針  
基本的な素材は「土」とします。
人と土の関係をあらためて見直し、自然との調和を感じさせるものとします。
「土」は人の技術により陶器へ、さらにセラミックスへと生まれ変わり、人とのよりよい関係を築き上げ、また土に還ります。
人と自然との関係を土と人との関係に見出し、森の自然館の素材とします。

◆森の自然館の外観  
太古の昔から連綿と連なる土と人との関係を、この森の自然館で再発見し、自然との語らいを感じていただけるものとしていきます。
・ 土と緑の匂いが漂う外構。
・ 人の知恵が土を焼き、作り上げた陶器のアプローチ。
・ さらに宇宙の輝きを感じさせるセラミックスを用いた建物。

◆森の自然館の構成  
◎アプローチ◎   
人が土と出会い、土を生活に取り入れた焼き物。
この焼き物を主体に、生活を感じさせる場とします。

◎エントランス◎  
自然の懐に抱かれた「ほっ」とする癒しの空間を提供します。

◎音楽ホール◎   
テーマ曲(シンフォニー)と共に、自然が奏でる「音」=風の音、せせらぎの音、波の音、小鳥のさえずり,さまざまな自然の音を再現します。また、愛知が生んだ世界初のファインセラミックス楽器・ムジカセラミカが新しく開発する楽器及び新しい音の演奏も行います。

◎映像ホール◎   
海上の森をモチーフに、自然と人との関係を「森の営み」、「鳥たち」、「水の流れ」、「火のはたらき」そして「人の知恵」
を映像で表現。
また、「タイムトラベルの森」をアトラクション的に上映し、参加型のRPGとして展開。自然と文明の共存を提案していく。
さらに、開催中、毎日、定時に海上の森のモニター映像を映しだし、自然の叡知を映像からも感じ取っていただけるものとします。
なお、日本的な自然との共存を代表する里山の暮らしを紹介し、里山による人と自然の絆の回復を訴え、全国の里山を紹介します。

◎イベントコート◎
森の自然館内に、常設のイベントスペースを設け、開催期間中、毎日(または土・日・祝日)「自然の叡知」をテーマとした催しを開催。
・日本の昔遊び         
・世界の遊び
・日本の風土から生まれたお祭り 
・世界各国のお祭り
・土と遊ぶコーナー(焼き物プレートの作成)
※この焼き物は期間中毎日行い、完成品をモニュメントとして永久保存します。
なお、世界各国から「遊び親善大使」や「お祭り親善大使」を招くことで世界への情報発信の機能も果たしていきます。

◎庭園◎      
森の自然館内に水、木、光、風、土を用いた庭園を設け、自然に対する配慮と工夫を知っていただけるものとします。
<例>・ソーラー発電・せせらぎ・霧のプレリュード・水車など

◎棚田◎      
日本の原風景をイメージさせる棚田を森の自然館上に配置し、「よみがえる日本の心」を感じ取っていただけるようにします

森の自然館の運営

◆森の自然館運営の考え方    
◎PFI事業の導入◎
民間の資金、経営ノウハウ、技術力を活用して、良質なサービスを提供するPFI事業を導入。
NPO団体の協力とともに民間企業の協力による新しい運営を目指します。

◆ 交通アクセス
◎ソーラー飛行船 「オオタカ号」◎  
環境にやさしく、ゆったりした気分を味わうことの出来る飛行船をソーラーで運転します。
海上の森及び青少年公園を空の便で結び、森全体を見ることの出来る乗り物として活用します。
このソーラー飛行船は海上の森のシンボル的な動物・オオタカをイメージさせるものとします。

◎EVカート◎   
地球に負担をかけない電気動力の乗り物です。(4人乗り×4連結)
このカートを連結し、IT技術を活用し、ボイスナビゲーションなどで会場内の案内や移動に用います。子供連れや高齢者対策として、さらに入場者の整理にも効果的なものとなります。

これらの乗り物が子どもたちや若者の話題を呼び、来場のきっかけともなります。
(まむし対策にも有効)

◆ 情報アクセス
◎ホームページ◎   
インターネットの急激な普及はリアルタイムの情報を世界に発信することを可能にしました。
森の自然館独自でホームページを開設し、常に新しい上方を発信していきます。
また、iモードで携帯電話・インターネットにも対応し、だれもが気軽にアクセスできるようにし、インターネットで入場券が購入できるようにしていきます。

◎ゲームソフト◎   
森の自然館を疑似体験できるソフトを開発し、インターネットで配信したり、販売します。

◎大都市大型映像◎  
多くの来場が見込める東京、大阪、名古屋などの大都市の繁華街に設置されている大型映像を活用してダイレクトなPR活動を展開。

◆ 森の自然館の運営
◎ボランティア◎   
さまざまなNPO団体に働きかけ、森の自然館の運営に参加していただきます。
環境や自然の大切さを知り、実践していくことが愛知万博の大きな意義であり、運営にNPO団体が参加することで充実したものとなります。
なお、全国の里山ネットワークにも働きかけていきます。

◎ロボット◎     
森の自然館や万博の内容を案内するリサイクルロボットです。ペットボトルなどの資源ゴミを会場で回収し、引き替えに記念品などをプレゼントします。
とくに人型のロボットとは限らず、知能を持ち、言葉や映像を表現できるものとします。

◎ソーラー発電◎   
森の自然館をはじめ、すべての施設にエネルギーを供給する必要があります。
そのため、森の自然館にソーラー発電及び風力、水力発電装置を備え、環境と調和した形でエネルギーを供給します。

森の自然館の活用

◆開催中       
愛知万博のシンボリックなパビリオンとし、音楽、映像、各種イベントの基地として活用。
海上の森・南地区コースの拠点としての場を提供します。
また、各種NPO団体によるエコスクール開催拠点としても活用します。

◆終了後       
愛知万博終了後も恒久施設として活用される森の自然館は、一般の人々にも開放し、海上の森散策の拠点とし、だれもが利用出来るようにします。
また、さまざまなNPO団体や全国の里山ネットワークの活動拠点として、環境を守る意識付けのための環境学習「エコ・スクール」などの拠点とし、多くの人々の利用をすすめていきます。


※ウィーンのフンデルトヴァッサ事務所とは必要に応じて連絡できるようになっています。

このプランの無断使用を禁じます。

愛知万博検討会議提出プラン
海上の森における事業展開策